にがくてあまい午後

さわりを読む▼をクリックすると更新された内容の冒頭部分がご覧になれますので
久しぶりのご訪問の方は、こちらで未読・既読のご確認ができます

【  2010年06月  】 更新履歴 

  --.--.  【 スポンサー広告 】  スポンサーサイト   さわりを読む▼
  06.03.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第二十六章   さわりを読む▼
  06.15.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第二十七章   さわりを読む▼
  06.16.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第二十八章   さわりを読む▼
  06.18.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第二十九章   さわりを読む▼
  06.24.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第三十章   さわりを読む▼
  06.24.  【 籠の鳥ーJAILBIRD- 】  第三十一章   さわりを読む▼


スポンサーサイト

スポンサー広告

 全文を読む


第二十六章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 その晩、亜美は夢を見た。例の、重苦しい夢だ。亜美は、12人の人と十畳程度の部屋に押し込められている。・・・自由なのは、狭い食堂に出て、3食を取る時間だけだ。亜美以外の誰も、口が利けない。耳も聞こえはするものの、言葉と言うものを解さない。「言葉」というものが存在しない世界に、亜美はもう8ヶ月間閉じ込められている。誰もが、亜美を蹴飛ばす。中には、おやつのカップ焼きそばを亜美の頭に、面白がってぶっかけた...全文を読む


第二十七章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 まんじりともせずに、亜美の最悪のX'masイブは、過ぎた。・・・早朝、亜美は頭痛を抱えながら、例によってPCを開いていると、探していた情報が飛び込んできた。「DEPT,12月25日。X'masランチ会。13;00~15;00.レストランバッハ」(これだ・・・。出て、見よう)亜美は、髪を洗ってとかすと、慣れない手つきで眉を整えた。右眉が、少しびっこになった。・・・着てゆく服は、一番地味な外出着を選んだ。レス...全文を読む


第二十八章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 次の朝、亜美が珍しく上機嫌で目を覚ますと、父親の声が階下から響いた。「亜美、ちょっと来なさい」亜美が、もたもたと、例の贅沢な外出着に着替えて、1階に下りると、ホリウチさんの姿がなかった。「ホリウチさんは、辞めるそうだ」父親は、憂鬱そうに言った。「新年までには、何とか次の人の都合をつける。・・・お前は、タリーズで朝食を取って、デイケアとやらに出掛けなさい。」「はい」それでも、亜美の浮き立った気分は消...全文を読む


第二十九章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 憂鬱な、その年の瀬が過ぎた。大晦日になって、ようやく桂さんはやって来た。「秋村桂子です。よろしく」そう言って、桂さんはこのすさみきった台所で、明るい笑顔を見せた。・・・40ちょっと過ぎに一見見える桂さんは、実際はあと1年で60才だった。「よろしくお願いします」「こちらこそ」そう言って、また桂さんはにっこりした。「何が、食べたい?」「え・・・」亜美は、びっくりした。自分の好みを、人に聞かれるのは初め...全文を読む


第三十章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 あっと言う間に、楽しい三が日は過ぎた。桂さんは、4日に、デパートで福袋を買ってきた。「亜美さん、開けてみなさい」「いいの・・・?」おずおずと、亜美はたずねた。「あはは、いいのよ。3千円が2千円になってたから」亜美が、袋を開けると、白いボンボンのついたニットのトップスと、スキニージーンズと、アクセサリーが数個出て来た。亜美は、息をつめた。「気に入ったら、着てね」「でも、本当にいいの・・・?」「お父さ...全文を読む


第三十一章

籠の鳥ーJAILBIRD-

 15分が、経った。亜美は、もう待ち切れなかった。デイケアの扉を、思い切ってバンと開けた。・・・そこでは、亜美の父親と木崎が、論点の要旨に入っているところだった。「お嬢さんは、アスペルガー症候群だと思います」「勝手に、訳の分からん病名を増やすな」「・・・ですから、ここではきちんとした診察は受けられないんです。ここにメモした、相談機関で、専門医にかかって下さい」「職務逸脱だ」亜美の父親は、声を荒げた。...全文を読む

前月     2010年06月       翌月

 更新履歴カレンダー


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。