にがくてあまい午後

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籠の鳥ーJAILBIRD-

第十五章


亜美は、その土曜日、久しぶりに駅の改札に立っていた。

一人で、電車に乗るのは何年ぶりだろう。

亜美は、忙しく不安げに駅の路線図を見上げた。R駅・・・R駅・・・

どうやら、JRを1回乗り換え、それから地下鉄に乗ればいいらしい・・・

切符を買うと、亜美は改札をくぐった。

沢山の人が、目的地はばらばらに歩いている。亜美は一瞬、気分が悪くなった。しかし、なんとしてもプラットフォームに辿り着かなければ。

階段を、やっとの思いで上りきると、そこには曇り空と人の足が広がっていた。亜美は、辛抱強く電車を待った。

「S駅、S駅~」

電車の扉が開いた。亜美は、目ざとく空いた席を探したが、ない。・・・諦めて、ドアに寄りかかり、資料の入ったカバンをしっかり肩にかけなおした。

冒険が、始まるのだ。


乗り換えは、思ったより遠くて面倒だった。・・・地下鉄のホームに降り立つと、明らかな昼間なのに、缶酒を抱えた男がいる。

亜美は、ぶるっとすると気を取り直し、大きく空いたホームと電車の隙間に落ちないように気をつけて、汚れた地下鉄に乗り込んだ。

R駅につき、地下鉄の狭い階段を上ると、そこには意外と、亜美の住む街に似た景色が広がっていた。・・・民家風のスパゲッティー店、洒落た喫茶店。

亜美は、少々気を取り直すと、地図通りに道を急いだ。

眼前に佇む、瀟洒なビル・・・それが、亜美の目的地だった。

「家庭機能研究所」

亜美は、その自動ドアの前で、大きく息を吸い込んだ。・・・

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