にがくてあまい午後

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第8章

日曜の午後、葵は歌舞伎町にほど近いマンションの一室の前で、足を止めた。

「いらっしゃい」

「主税先生」

凱男は、少し酔った風な声音で言った。「とうとう、来ちゃったね」

「・・・女性の心理を読むのが巧いです」

「作家だからね。ま、入んなさい」

部屋は、思ったより暖かく雑然と資料が散らばっていた。原稿の入ったアニエス・ベーの鞄を抱えたまま突っ立った葵に、凱男はリビングのソファに、腰を下ろすよう勧めた。・・・ソファはブラウンで、座り心地がよかった。凱男は、そのままキッチンに向かうと酒瓶に蓋をした。

「だめです」

「だから、今しまったじゃない、ふふ」

「躰が・・・」

「気になる?」

「はい」

「そう」それきり、押し黙ると凱男はコーヒーメーカーに向かい、ブラックの液体を2つのカップに注いだ。葵が口をつけると、珈琲は苦くて甘くて美味しかった。

「さて」

「え?」

「どっちを先にしようかなぁ。原稿はいいから君自身を、まずは見せてくれない」

葵は硬直した。

「脱ぎなさい」

観念した葵は、立ち上がるとスカートのファスナーを降ろし、すとんと床に落とした。透ける黒のTバックが、顕わになった。白いオーガンジーのブラウスからは、やはり黒い胸の隆起が、はっきりと見て取れた。ボタンをひとつ、ひとつ外すと、もう黒い透ける生地から乳首は勃起していた。

凱男は目を細めて言った。「いいけど・・・ブラのサイズがいまいち合ってないね」

「!」

「もう、一周りアンダーを絞れる筈だ。そうすれば、ちゃんとEカップになる」

「・・・」葵はぞくっとした。「脱いで、そのブラ」

「どこまで・・・」

「女を知ってるかって?星の数ほどね。君、処女じゃないでしょう」

「はい・・・」

(何もかも、見通されている。一体)

「そのまま」凱男は無表情な声で言った。「僕の前に正座しなさい」

「はい」

「ふふ、いい子だ」ソファに腰を据えた凱男の前に、殉教者のような格好で少し顔を上向きにして、正座した葵にそう言うと、凱男は葵の顎を持って、長いキスをした。

舌と舌が、ねっとりと深く深く絡みつく様な、初めての経験に葵は陶然とした。

「君・・・案外・・・」一旦口を離すと凱男は言った。

「・・・」

「思ったよりずっとずっと淫らな子だ」

「あ・・・」

「腰のリボンを、ほどきなさい」

葵が、黒の下着の横にあるサテンのリボンをほどくと、Tバックはあっけなくすとんと床にこれまた足に絡みつくように落ちた。

「そのまま」凱男は言った。「僕の前で、手でしなさい」

「!」

「できるね」

葵は、顎をくっと揚げると、指を陰部に這わせた。凱男の激しい声が聞こえた。「もっともっとちゃんとクリを擦るんだ」

「はっ・・・はああ、あ」

「まるで、犬じゃないか」凱男はせせら笑うと、ズボンのチャックを降ろし始めた。「!」

葵の目の前の凱男のそれは、形よく大きく反って隆起していた。

「口で咥えながら、くちゅくちゅと音をさせてするんだよ。上も下もね」

諦めた葵は、凱男の男根を甘噛みした。・・・そのまま、自分の陰部も愛撫し続けた。両方の口が刺激されて、躰の芯ががたがたと震えた。

「・・・」

「感じているじゃないか。腰もちゃんと振りなさい」

「んっ、んっ、ん」

「まるで、娼婦のような子だ」凱男は、更に続けた。「いやらしい、音だ」

「んんんん」

凱男は、だんだん自分自身も上ずった声で言った。「20分間、続けるんだ」

20分は責め苦のようだった。だが、咽の奥に押し付けられる男根の快感に葵は喘いだ。

「・・・」

「飲みなさい、全部。最初から何もかもは与えない」

口の中に溜まった白い液体は、かすかに栗の匂いがした。無理やりに飲み干すと、びくんと躰が震えた。

「い・・・く」

「逝きなさい」

「逝くっ、逝くっ、・・・逝くうぅうぅ」葵は上半身を強く仰け反らせた。

「ふふっ」

「あああああ」

「いい声だね」

そのまま、果てた葵は、がくりと凱男の両膝の上にくずおれた。「究極まで、感じてしまったでしょう」

凱男は、葵を両腕で抱きしめた。葵は深く深く沈むようにこの男に安心感を覚える自分に、気づき始めていた。
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