にがくてあまい午後

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にがくてあまい午後

助け

その夕方。

佐藤さんが来た。あたしは頭が痛くて、部屋で寝っ転がっていた。・・・佐藤さんはたらちり鍋と、かぶのあんかけを作って帰って行った。

(仲悪くっても、喧嘩しても我慢しなきゃいけないこともある)

それが。

働くということであり、結婚するということだ。

だけど。

こんなんですぐ頭痛くなるあたしに、三か月遠くの教室で我慢することって出来るんだろうか。

(鬱ってなかったころは、いやなことも平気でできたのに)

誰か。

助けて欲しい。

助けるっていうより、責任を持って欲しい。あたしの病気に・・・。

今まで、色んなカウンセラーにかかったり相談電話をしたりしたけど、皆あたしの気持ちをかきまわすか、ただ聞いてるだけだった。

先生は症状には責任持ってくれてるけど、人生はまたそれと別だ。

あたしは起き上がって、「市のメンタルヘルスの手引き」という小冊子を取り出した。(何か信頼できる相談機関あるかも知れない)

こころの電話。(だめだ)

障害者支援センター。(働けって叱られただけだった)

保健所。(一番、現実的に親切だったけど・・・)

ふと、あたしは支援所のあっちゃんのセリフを思い出していた。

(先生とうまくいかなくて、親とも喧嘩してた時、こころの健康センターに継続面談に行ってたことある)

こころの健康センター。

あたしは夢中でダイヤルをプッシュした。

「こんばんは。市内に住む四十代です」

「はい」

「・・・経済的に、将来が不安で困ってます」

「具体的に聞かせてください」

「三年前、ずっと寝たきりだった実家から独立しました。今、障害年金と親の仕送りで一人暮らしています」

「はい」

「でも」あたしは続けた。「いつまでお金続くかわかりませんし・・・それで結婚を考えました」

「彼氏さんはなんて?」

「いないんです、今」あたしは繰り返した。「相談所に登録した段階です」

「そうですか」

「でも」あたしはさらに言った。「今、ふたりで暮らしていく自信ないです。・・・支援所にも居場所がないし・・・」

「支援所?」

「就労支援所です。楽しいけど、友達ができないんです」

「・・・」

「働けって言われますけど、体力不足です。・・・なにか地道に働ける道探した方がいいんでしょうか?絵本とか書くのは好きです」

「わかりました」職員の人は言った。「遅くなりますが、十二月でよければ直接面談できます」

「ありがとうございます」

「何が一番いい道か、一緒に考えていきましょう」電話は切れた。

(よかった)

(ようやく)

(あたしの問題に、直接向き合ってくれるところが見つかった)

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