にがくてあまい午後

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にがくてあまい午後

休憩

クリスマス連休が、来た。

あたしはだけど、昼過ぎまでぐーぐー寝てた。・・・三時前に、ようやく目が覚めてあわてて黒のヒートテックと大槻さんのお土産のチュニックと、Gパンに着替えた。

「佐藤さん」

「元気にしてる?」

「最近、ひきこもりぎみで」

「・・・咳が出るときは、大人しくしてなくっちゃね。さて、何をしましょうか」

佐藤さんは掃除機をかけて風呂洗いをしてくれた。昨夜のゆずが浮かんだままだった。「そういえば、冬至だったわね」

あたしはトイレの掃除をして、ワックスペーパーでフローリングワイパーをかけた。佐藤さんは冷蔵庫を覗いて言った。「アジフライでいいかな?」

「ええ。あとお味噌汁」

「それは茄子と白菜にしましょう」

「あたし、キャベツ千切りにします。かぼちゃ煮てくださると助かります」

「いいわよ」

冷凍のアジフライを揚げている佐藤さんの横で、あたしはスライサーでキャベツを千切りにした。小学生にもどったような気がした。

「あれからお見合いどうなった?」

「三人くらいの人から申し込み来ました。顔、分からないけど受けちゃった」

「あらあら」

「だって見合い写真見ても、本人と全然ちがうもの」

「それはそうかもねぇ」

かぼちゃが煮あがると佐藤さんは帰って行った。(今年は何にもプレゼント用意しなかったな。去年は、支援所言ってたから手作りのちっちゃなキルト、あげたけど)

パパはよくしゃべっていつものように帰って行った。

(寝クリスマスだなぁ)

(でもこれでいいのかも知れない)

(去年までは、他人に振り回されていつも忙しくしてた)

ふと、講座の皆のエッセイの束が郵便受けに届いているのを思い出した。涼坂先生が、わざわざ送ってくれたのだ。

(今、どこも厳しい)

(受講者も減ってる感じだ)

(あたしに戻ってきて欲しいのかな、涼坂先生)

誰かに必要とされるのは嬉しいことだ。

(なんでも一人前にやろうと焦って、何にも見えなくなってた感じだ)

あたしはとにかく、年賀状を書こうと決心した。イラストは自分で描いた絵手紙をインクジェット紙の葉書にプリントアウトすればいい。

(簡単なはずだ)

しかし、二十枚くらい刷って、あたしはもうめげはじめていた。(今年は五十枚くらい出さなきゃならないのに・・・。これであと、宛名書きと一筆入れなきゃならない)

ゆっくり行こう。

ひとつひとつ片付ければ、全部とは言わなくても端から片付いていくはずだ。

あたしは何とか、五十枚をプリントして床に広げると、ダージリンを入れて一息ついた。(あと、宛名はPCに整理整頓しておこう)

パパが買ってきたチーズサブレはおいしかった。咳も、毎晩吸入を繰り返しているうちに止まってきている。

(パパにも、クリスマスプレゼント買うの忘れてた)

降らなかった雪は、雨になってしとしととガラス窓を湿らせていた。

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