にがくてあまい午後

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にがくてあまい午後

相談

あたしは、次の日思い余って伍嶋叔父さんに電話してた。

「敦美ちゃん、元気かい」

「ええ」

「お見合いどうしたね」

「そのことなんですけど・・・へんな人、いえちょっと変わった人と知り合って」

「ほう」

「気は合うんです。でも、その人PC関係の不安定な仕事をしてて」

「・・・」

「会いたくなって、あたしが航空券買っちゃったんです」

「敦美ちゃんが向こうの?」

「はい。三月に大きな仕事入るまで余裕ないって言うから。結局キャンセルしましたけど」

「うん」

「でも、そのことで周囲には反対されてるんです」

「どういう人なの?」

「なんか鹿児島のだけど僻地の人で・・・すごく頭いいです」

「鹿児島って言っても広いからなぁ」伍嶋叔父さんはのんびりした調子で言った。「離島なの?」

「本土みたいです。桜島の雪化粧って綺麗だよって言っていたから」

「じゃそうだね」

「・・・もとは平家の血筋なんだけど、九州まで落ちぶれて来たんだよって。お倉もあるけどもうガラクタばっかだよって」

「ふむ」

「重度の睡眠障害で、十年前は東京にいたけど今はずっと鹿児島の片隅でひきこもってるみたいです」

「病気なのかいその人?」

「そうみたいです」あたしは答えた。「お父さんはすごいDVで、お母さんはだから家出してて・・・。俺は、絶対女性に手はあげたくないって」

「うーん」伍嶋叔父さんは言った。「敦美ちゃんを包み込んでくれそうな人ではある」

「・・・」

(初めて味方ができた)

「ただね」伍嶋叔父さんは言った。「苦労するかも知れないよ」

「ありがとう・・・」

「いいんだいいんだ」

「いえ、本当に」

「また、こっちにも遊びに来なさい」電話は切れた。

(ありがとう・・・)

白須さんにはいろんな面があるのだ、きっと。

世間から信用されてない面と、あたしに対してあったかい面。

世の中に「いい人」と「悪い人」は本当にいるのかも知れない。

だけど、いくら社会的に信用があっても、あたしを平気で裏切ったり傷つけたりする人は、あたしは好きじゃないのだ。というより、そういう人があたしにとっての「わるい人」だ。

(またお米研がなくちゃ)

あたしは白須さんを信じたいと思った。

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