にがくてあまい午後

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籠の鳥ーJAILBIRD-

第三十九章


タクシーは、H市の網の目のような道路を、滑るように走って行った。

「君、ホテル、知ってる?」

「北口の駅前に・・・Mホテルが」

瑛一は、軽く頷いた。「Mホテル、お願いします」

ホテルのフロントで、二人は無言でキーを受け取った。エレベーターに乗り、ドアを開くと、小じんまりした部屋に、洒落た椅子がひとつ置いてあった。

瑛一は、臙脂色のライダースジャケットのまま、椅子に腰を降ろすと、大人っぽい様子で両手を軽く組んだ。

亜美は、言った。「フロントで・・・25才って書いてたよね」

「そうだよ。逆サバ読んでると思った?」瑛一は、免許証をポケットから出すと、亜美の方に放り投げた。

「本当・・・だわ」

「そう。臨床心理士志望だったんだよ。でも、親父が死んで、うつっぽくなって1年休学した。・・・落とし所が、時計屋って訳」

「私は・・・」

「ああ、聞いてる聞いてる分かち合いで」瑛一は、また両手を組み直すと、ベッドに座っている亜美を、きらりとした眼で見た。「そのダイヤのペンダント、いいね」

「これは・・・昔、勝ち組の伯母さんから巻き上げたものなの」

「亜美さんって、どういう人なの?」瑛一の目つきが変わった。

「え・・・。別に、猫してた訳じゃないわ。ただ、可愛がられていただけ、女の人に」

「面白い」瑛一は、静かに呟くと、ジャケットを脱いでベッドの亜美に寄り添った。「なかなかスローでしょ」

「経験、何人くらい?」

「3.5人」瑛一は、静かに躯を横たえて言った。「僕を支えてくれる女性になってくれますか?」

亜美は、くすりと笑った。「そうは、なれないと思う・・・。口うるさい、お姉さんみたいになっちゃうと思う」

瑛一は、シャツををいきなり脱いで、部屋の片隅に放り投げて言った。「そのニット、頑張って脱いで」亜美は、タートルネックを瑛一に手伝ってもらって、必死に裏返して脱いだ。瑛一は、自然と亜美の上にかぶさる形になった。「君、いくつ?」

亜美は、瑛一の首に手をまわして言った。「32年物。重いですか?」

「ううん」瑛一は、亜美の胸に触りながら言った。「大きいおっぱいだなぁ。・・・ねぇ、パイずりって、知ってる?」

「分かる」

「分かるんだ。・・・じゃ、して」

亜美は、瑛一にブラを外されて、何とか彼のペニスを胸の間に、挟んだ。瑛一は、目をうるませて言った。「気持ちいい。・・・もうちょっと、垂直にして・・・」亜美は、ゆっくり躯を動かした。

「ここ、シティホテルだからな・・・。俺、意思強いな」瑛一は、言った。「あそこ、見せて」

亜美は、目を瞑って脚を思い切って開いた。瑛一は静かに言った。「綺麗だ」

「綺麗じゃないよ・・・」亜美は、訳も分からず言った。「そんなことない」

「綺麗だよ」そういうと、もう全裸の瑛一は、指をいきなり突っ込んだ。亜美は、顔をしかめた。「痛い」

「痛い?」

「痛いよ」

瑛一は、ふいに躯を離すと言った。「君のお母さん、病気なんだろう?」

「うん。・・・私の、PCの辿った後、ハッキングしちゃうの」亜美は、急に不安になって、窓の脇に立つとカーテンを少し開けた。瑛一は微笑った。

「ここまでは、ハッキングできないよ。・・・今日は、これでお終い」

亜美は、白と薄いピンクのブラとパンティをつけた。瑛一は、ちょっと嬉しそうに言った。「俺、そういう綿の下着好きなの。また、着てきてくれる?」

「もう、しわくちゃだけど」

「君の体は若い」瑛一は言った。「下着なんか、めちゃくちゃにしてやるよ、今度ね」

二人は、シティホテルを出た。亜美が帰ろうとすると、瑛一は引きとめた。「途中まで、送るよ」暗い道を、亜美と瑛一は黙って歩いた。「キスもしない内に、こんな事になっちゃうんだもんなぁ」瑛一は、ふいに亜美を強く抱きしめるとキスをした。「ありがとう」

「ありがとう」亜美も、ぎこちなく言った。

瑛一は、ふっと笑うと、臙脂色のライダースジャケットのまま闇に消えて行った。
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