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籠の鳥ーJAILBIRD-

第四十二章

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瑛一は、玄関でロフト風の部屋を選んだ。部屋に入ると、古臭い装飾が、かえって二人を落ち着かせた。

「今日は、生理の最終日だから、本当のサービスはしてあげられないの。・・・ごめんなさい」

「いいんだよ」瑛一は、亜美のニットをふわりと脱がせた。「キスして」

亜美は、瑛一の上にかぶさって、彼のまぶたに何度もキスをした。それから、唇をゆっくり接近させた。「風邪止めのキャンディ、舐めてるの」

瑛一は、うっとりしたように言った。「俺にも・・・舐めさせて・・・」

二人は、何度もキャンディを口移しした。瑛一は言った。「甘いよ・・・」

それから、思い切って亜美は体を、ずっと瑛一の下半身にずらした。思い切って、瑛一のペニスを口に含むと、瑛一は笑いながら片腕で自分の目を隠した。「おい」

「気持ちいいんだもの」

「お前なぁ」瑛一はなじるでもなく言った。「何か・・・俺・・・」

「え?」

「嬉しい・・・。亜美、ちょっと俺の上に乗って。下着のままでいいから」

亜美は、ブラとパンティをつけたまま、全裸の瑛一の上に馬乗りになった。瑛一は、激しく腰を動かした。亜美は、恍惚とした。

「これが、SEXだよ、亜美」

「そうなの・・・」

瑛一は、我慢できなくなったように、一気に射精した。・・・それから、放心したように両足を投げ出して座った。「親父の野郎、首吊りやがって」

「どんな、お父さんだったの・・・?」

瑛一は、考えながら言った。「我が儘な人だったな。サラリーマンだったから何とかなってた・・・。接客業って、人に頭下げてなんぼだろ。その代わり、こんな格好してるのさ」

「ふうん」

瑛一は、姿勢を変えると亜美のブラをいきなり外そうとした。「だめ」亜美は言った。

「あはは・・・。つい、獣になりそうになった」瑛一は、体を起こすと言った。「風呂、入れよ。でないと、帰れないだろ」

亜美が、備え付けのボディシャンプーで体を洗っていると、瑛一が呆れたように言った。「ばか!ばれるだろ」

「シャンプーの匂いがすると・・・?」亜美は尋ねた。

「決まってる」瑛一は答えた。「教えがいのあるお嬢さんだ」

二人は、黙って服を着ると、駅前に出た。「ありがとう・・・何とか、帰れるよ」

「よかった」

「そのグレイのスカート、いいな」瑛一は言った。「また、電話する」

亜美が、帰り道で坂道を下っていると携帯が鳴った。確かめると、照れたようなメールが来ていた。「亜美の愛のおかげで、実家に帰れます。ありがとう 瑛一」


それから。

亜美と瑛一は、毎日のようにサイトを更新するようになった。もちろんメールは毎日。電話もほとんど毎日。

10日目に、瑛一は言った。

「俺たちのような人間を排除する社会なんか、糞くらえだ。・・・一緒に来てくれるな、亜美?」

「ええ」

その深夜、亜美はうなされてメールしていた。「瑛一」

「どうした」

「怖い・・・。怖い、夢を見た」

瑛一は電話に切り替えた。「どうしたんだ」

「母が・・・母が、私に悪戯する夢を見たの」

瑛一は、静かな声で言った。「それは悪い夢だ。・・・夢を乗り越えられたのは君の強さだ。もう、忘れてお休み」

「ええ・・・」亜美は、急に深い眠りに襲われながら思った。

(やっと、居場所が、見つかった)
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