にがくてあまい午後

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籠の鳥ーJAILBIRD-

第四十五章


亜美は、黒いヒールの高いショートブーツで、O駅の雪の中を辛抱強く待った。

「今どこ?」

瑛一は、ハンドルを片手に撮ったらしい写メだけを送って来た。(もうすぐだわ・・・)亜美は、風景の様子から思った。

やがて、白い車が滑るように地下道から姿を現した。亜美は、駆け寄った。

「おまたせ」瑛一の眼は、どこか不安定に光っていた。「乗る?」

「うん・・・」亜美は、ちょっと背筋がぞくっとしたが、乗り込んだ。車の中には、財布もキャッシュカードも出しっぱなしだった。

「できるだけ、安くあげたい」瑛一は、冷たい声で言った。車は、O市のくねるような繁華街に入りこんでゆく。

「こういう所、よく来るの・・・?」

「ああ」瑛一は、指差した。「あそこ、どう?」そのビルには大書してあった。「1時間、2000円」

「いや」亜美は、言った。「隣がいいわ・・・あの、ブティックホテル」

「いいよ」瑛一は、狭い駐車場に車を止めた。「入ろう」

外は、すっかり雪だった。50代のカップルが、出てくるのを見て瑛一は言った。「元気だな」(私たちだって、ひとまわり違うんだけど・・・)と、思いつつ、亜美は黙って瑛一の後についた。

驚いたことに、玄関は自動販売機になっていた。瑛一は、セミダブルの部屋を注文した。

中に入ると。思ったより、清潔ではあったが、部屋は驚くほど狭かった。・・・瑛一が、TVをつけると、出来の悪いAVが流れていた。

「それは、最悪だからやめて」亜美は言った。「ミスチルなら、まだいいけど」

「よし」瑛一は、車の中から持ってきた、ライブビデオをかけた。亜美は、余計気持ち悪くなった。・・・が、もう引き返せない。

瑛一は、いきなり亜美をベッドに押し倒すと、もどかしげにオフタートルから覗いている、サファイアのペンダントが光る首筋に、何度もキスをした。「ガードの固いもの、着て来やがって」

亜美は、不安になってきた。瑛一は、ワンピースをはぎ取るようにして、ブラをずり下げた。そして、ついでに小花柄のキャミソールをずり上げた。そして、顕わになった胸を激しく揉んだ。

「いや」亜美は叫んだ。「こんな、AV女優みたいな格好、いや」

しかし、瑛一は頓着せず、パンティに手を伸ばした。「気持ちいいだろ?」亜美は、泣きそうになった。「よくない」「嘘つけ」瑛一は、冷酷な感じで言った。「びしょ濡れだ」

亜美は、真っ赤になった。・・・瑛一は、構わず下着を全部はぎ取った。「入れるよ」

ナイフで、貫かれたような痛みが、体の中心部を襲った。亜美は喚いた。「痛い」

「その内、気持ちよくなるよ・・・まだ、半分しか入ってない」

「痛いよぉ」

瑛一は、ぐいぐいとペニスを入れて来る。亜美は、恐怖に駆られて思った。

(こんな中途半端な痛み、我慢できない)

(殺されるかも知れない)

(本当に、全部入れられたら気持ちよくなるの・・・?)

亜美は、やけになって叫んだ。「入れて」

「入れて・・・入れて」

「だろ?あれ、乾いちゃったかな」

瑛一は、更にペニスをきつく差し込んだ。・・・激痛で、亜美は気が遠くなった。あまりの痛さにぼんやりしていると、瑛一はやっとペニスを抜いた。

「亜美の穴が、小さすぎて傷だらけになっちゃったんだな」

気がつくと、シーツは真っ赤になっていた。それどころか、ベッドサイドにまで鮮血が飛び散っている。

「処女膜って奴か・・・」瑛一は、もう平然としてコンドームとシーツを丸めていた。「良心的な客と言えるだろう」

亜美は、体を起こした。瑛一は満足そうに囁いた。

「亜美が、『入れて』と言うから、我慢できなかった・・・。もう、風呂入れよ」

亜美が、ぎこちなく狭いユニットバスで体を洗っている間、瑛一は無関心な感じでミスチルのDVDを見ていた。それから、入ってくると亜美の裸を見て、眩しそうに目を細めた。

「あそこ、洗ってやろうか?」血はまだ流れている。

「ううん、いいよ・・・」

亜美が、やっとバスタブから出ると、瑛一はふいに亜美の胸に顔を埋めて、甘えたように言った。「ほっと、した・・・」

「しょうがないなぁ」

亜美は、そう呟くと髪をドライヤーで乾かした。今度は、シャンプーは使わなかった。・・・瑛一は、やっとDVDをしまった。

外を見ると、雪が降っていた。「frosted glassだね」亜美は、曇ったガラスに指を這わせた。

「ああ」瑛一は言った。「車に、戻ろう」
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