にがくてあまい午後

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Morning Glory

その7

次の日。

何故かあたしは、つまんないミスで上司にめちゃんこ叱られた。・・・あたしが悪い。

”浩司ちゃん”と遊んだせいで、あそこが何かじんじんして落ち着かなかったせいもある、と思うけど。たまんなく、自分が惨めになった。

満員電車にごとごとゆられて、暗い夜道を歩いた。。

あたしは、いつものように浩司にメールしてた。

「こんばんわ。浩司つらいよ。」

「こんばんわレイコ。今日は星が見えるよ」

あたしは、かっとなった。

「どこにいるのか知んないけど、星なんか一つも見えないわよ」

「レイコ、俺まだ会社にいるんだよ。・・・もう曇ってないよ。綺麗な星だよ・・・」

「あたしには星なんか見えない。ひとつも見えない」

「レイコ、どこにいるの?」

あたしは、携帯を放りだした。あとからあとから涙が出てきた。ひとりでベッドに突っ伏して、思い切り泣いた。

すると・・・

あたしの携帯から、”Pretty With A Pistol"が流れ出した・・・

おそるおそる、あたしは携帯を取った。

「レイコちゃん、大丈夫?」

懐かしい、3ヶ月ぶりの浩司の声だ。

「ごめんね浩司。・・・大丈夫、大丈夫だよ」

「いや、『大丈夫』って言ってても大丈夫じゃないことって、あるから。今のレイコちゃんは、それだよ」

あたしは嗚咽した。

「我慢、出来なかったの・・・」

「元彼が、だろ?」浩司の声は、あくまでも優しかった。

「うん・・・」

「いくら、『犯されてMに目覚めましたぁ』なんて取り繕ってても、それくらいは分かるよ」

「いや!いや!いやだったの・・・」あたしは、赤ん坊みたいに泣いた。

「レイコ」

「ん・・・」

「それは、元彼が全面的に悪いと俺は思う」

「・・・・・」あたしは、ようやく立ちあがってカーテンを少し開いてみた。「星、見えるよ」

「え?」

「星、見える。・・・今、どっかで浩司と同じ星みてる」

「おやすみレイコ」

電話は、ふっと切れた。

何だか、この半年の重荷が、肩から全部とれたような感じだ・・・

浩司。

浩司。

あたし、初めて男を信用したよ。好きに、なっちゃったよ。

「浩司、おやすみ」

いつものように、返信はない。
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